韓国で日本アニメ「聲の形」のバリアフリー版 女優がノーギャラで音声解説
韓国のナムヤンジュ総合撮影所録音室で8月17日、日本のアニメーション映画「聲(こえ)の形」のバリアフリー版の収録が行われた。
同作品は、主人公と聴覚障がいがあるヒロインの切ない青春を描いた大今良時さんのコミックを基に、「けいおん」シリーズなどで知られる監督の山田尚子さんが手掛けたアニメーション。韓国では5月に公開され、公開初日の観客動員数が7万人を超えるほど人気を集めた。
バリアフリー版とは、視覚や聴覚に障がいのある人も無い人も一緒に映画を楽しめるように、視覚障がい者のために画面解説を、聴覚障がい者のために韓国語字幕を付けたもの。バリアフリー版製作には、演出を手掛けるチャン・コンジェ監督、ナレーションを担当する女優チェ・ヒソさんがノーギャラで参加した。
チェさんは「画面の音声解説の録音は初めてでとても緊張したが、チャン監督の繊細な演出のおかげで徐々に映画の世界観に入り込めた」とし、「最善を尽くして製作したバリアフリー版を通して多くの観客と出会いたい」と話す。
公開は10月予定。