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金箔入りパック酒「おかね」、韓国でヒットの兆し 「振って飲むと福が来る」

金箔入りパック酒「おかね」、韓国でヒットの兆し 「振って飲むと福が来る」

「アウトフィットジャパン」社長の上水流譲さん

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 栃木県宇都宮市に本社を置く「アウトフィットジャパン」が商品開発し、同県小山市の蔵元「三福酒造」が製造した世界初の金箔(きんぱく)入りパック酒「おかね」が昨年の販売直後から急速に売り上げを伸ばし、韓国でヒットの兆しを見せている。

金箔入りパック酒「おかね」

 韓国では日本食人気の高まりとともに日本酒の需要も伸び、この10年間に韓国へ進出する酒造メーカーが急増。現在輸入販売される日本酒の種類は1000種以上にも及ぶ。近年のWell-Being志向も追い風となり、韓国焼酎よりもアルコール度数の低い日本酒を好む層が増え、日本酒市場は年々拡大を続けている。その一方で日本酒の店頭価格は日本の3~5倍とまだまだ高く、日本式居酒屋では低価格のパック酒が主流となっている。

 韓国でパック酒といえば、新潟県の白龍酒造が手掛ける「がんばれ父ちゃん」が長きにわたり圧倒的な占有率を誇る。そうした中、価格競争に陥らない付加価値商品の開発に励み新市場開発戦略に打って出たアウトフィットジャパン。金箔入りのパック酒を世界で初めて(同社)開発し、商品名を「おかね」とし、パック全体を金色でデザインした。飲む際に金箔がよく混ざるように振ってから飲むスタイルで、「振って飲むと福が来る」をキャッチコピーに、昨年から韓国での販売を始めた。

 同社社長の上水流譲さんは10年近くソウルで暮らした経験があり、韓国の食文化をはじめ、国民性、ビジネスなどにも精通。韓国人好みの味を追求するため現地輸入業者「SAKEMARU」「三福酒造」と試行錯誤を繰り返し、当初の予定から8カ月近く遅れて完成にこぎ着けた。昨年5月の初出荷から現在までの同商品の出荷量は約5万本。2月ソウルで開かれたブラインドテスト「第1回日本酒品評会パック酒チャレンジ」で銀賞を受賞したことで人気に拍車がかかり、3月上旬だけで1万2000本を出荷した。

 「エントリーされていることも知らず、現地輸入業者も後で記事を読み受賞を知った。記事では味はもちろん、目新しさ、振って飲むと福が来るというユニークなコンセプトが高く評価され、『今、国民が最も関心のある日本酒』と紹介されていた」と上水流さん。

 インスタグラムを活用した広報も行う。上水流さん自らが同商品を持ち「パックを振る様子」を写真や動画で見せるなど、商品をアピールする。韓国料理の写真などもアップし、「韓国料理の写真をきっかけにつながったフォロワーが当商品に興味を持ち、実際に購入し振って楽しむ様子を動画で紹介してくれることが多い。それがSNS上で広まり新たな顧客獲得にもなった。韓国焼酎を飲まない20代、30代の女性からの人気も高く、インスタグラムを通じて直接購入したいと連絡が来ることもある」と上水流さん。

 現在は「トォダリ」「勝負」などの居酒屋チェーン店を中心に販売。今後は全国のマートやコンビニでの販売を展開する予定。上水流さんは「今季15万本を目標に掲げ、さらなるブランド力の向上に努めたい」とし、「現在韓国製Bluetoothスピーカー『Corkspeaker』を日本で販売するなど、輸出入をきっかけに日韓友好の架け橋に少しでも貢献したい」と意気込みを語る。

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